税理士を変えたいのですが。
税理士を変えたいというご要望をよく聞くようになりました。
私が考えるところ、税理士業界全体が高齢化していることが主な要因ではないかと思っています。
ダイヤモンドMOOKという雑誌が発売されましたが、要約すると全体の4分の3(75%)が50歳以上という年齢構成になっており、自分より先に死ぬ税理士は避けたいと記載されていました。また、業界批判の誤解を恐れず書きますが、「残念なタイプの税理士」が記載され、次の7タイプです。
@ エライ先生⇒自分を自慢したがるタイプ
A スルー先生⇒顧客が間違った解釈をしているのに指摘しないタイプ
B なんでもダメ先生⇒なにもせず、「No」としか言わない。
C ベンチャー先生⇒経験の少ない若い試験合格組に多いタイプ
D ご説明ごもっとも先生⇒課税庁の補助機能を担うタイプ
E ひきこもり先生⇒コミュニケーションを取るのが苦手タイプ
F 古い先生⇒ご高齢で、PCがダメ、メールがダメ、そろばんを使う。
@からFまでよく理解しました、自分はそうならないように心がけていきます。
また、よい税理士を選ぶポイントとしては、3つありました。
@ 忙しすぎない税理士
A 情報量が多い税理士
B 逃げ出さない税理士
私の経験では、担当者ひとりでサービスを提供できる顧客数の数は、規模にもよりますが、30社が限度なのではないでしょうか。これ以上になると、社長の考え方が頭に入らなくなってくるように思いますし、人に任せるしかなくなると思います。
大手の税理士法人では、人件費コストを抑えるため、無資格者を担当者にして、そのままというケースも多いと思います。担当者も税務計算をチェックすること以上のことはサービスできないのではないでしょうか。
よい税理士のポイントを自分なりに考えました。
@ 社長の考え方を整理できる。
A 業界のことに興味をもつ。
B 対応が早い
C 相性のよさ
D 年齢が近い
@社長考え方を理解できる
これは、Cの相性の良さにも通じるところがあると思いますが、社長の考え方が理解できるかどうかは、社長にとって、とても大切だと思います。経営の話をする場合、社長は常に自分の考えが正しいかどうか、第三者に話してみるとわかることも多いと思います。社長ならば、孤独な判断や自分の勘に責められる局面がしばしば発生します。私も自分で独立して事務所を開いてみると、人に頼れる部分とそうでない部分があるなと感じています。
私の役割は、社長の考え方を整理し、まとめ、あるい明文化し、よりよい判断ができようにご助言申し上げることだと考えています。時と場合によっては、他の役員、従業員にそれとなく社長の考え方を伝えるのも役割と思っています。
A業界のことに興味をもつ
これも大切なポイントだと思います。多くの会計事務所は、目先の事務処理に追われて、会社の経理や税務申告には意識が集中してしまいがちになっているのではないでしょうか。その会社の属する業界を理解しようとする努力は、惜しむべきではないと思っています。
B対応が素早い
お客様からの質問に対して、素早く対応する。当たり前といえば当たり前ですが、ポイントとして、挙げました。携帯電話での回答、メールでの回答、近ければ、ご訪問して対応いたします。
C相性のよさ
私は、会計事務所に足りないのは、サービス業の精神だと思っています。お客様に満足してもらってはじめて報酬が得られるものと心がけております。しかし、相性のよさは、少なからずあると思います。これは、契約前にお会いして判断してもらうか、当事務所のゼロ円サービスを利用して頂いて、実際に確かめてもらうことがベストだと思います。
D年齢が近い
経営者も世代が交代していく時代になりました。また、若くして、独立して事業を起される方も多いと思います。好みや経験値の差があるかもしれませんが、できたら社長と同世代の会計士・税理士を選択したほうが、親近感がわいてくるはずです。